LDNFIX ユーロ圏財務相会合を控えるもドル円は一段高に

2015年02月12日 01:08

ロンドンフィックスにかけてドル円は一段高。昨日三角もち合いの上限を突破し、上げが加速する格好となっている。苛立たしいほど小動きだったドル円は滞留していたエネルギーを発散させている。金融市場を揺さぶっているギリシャ問題を協議するためユーロ圏財務相会合が行われるが、米株式市場の値動きが冴えないなかでもリスク回避的な円買いは影を潜めた。ダイセルブルーム・ユーログループ議長は「本日、ギリシャの提案を聞く」が「ギリシャに関する結論が出るとは想定していない」と語っている。ドル円は120.43円まで上昇し、1月5日以来の高値をつけた。
 
ドル円が約1カ月ぶりに120円の大台にのせたことで、全般的にドル高圧力が波及。ユーロドルは1.13ドル割れへ弱含み、ポンドドルは1.52ドル半ばへ押し戻された。ポンドドルは昨年7月以降からの下降トレンド上抜けを試していたが、先週末と同様に押し戻される格好に。豪ドル/ドルは0.7694ドル、NZドル/ドルは0.7359ドルまで安値を更新。原油が続落するなかで、ドル/加ドルは1.2698加ドルまで加ドル安推移。
 
ドル円にサポートされ、ユーロ円は136.03円まで上げ1月22日以来の高値を更新。ポンド円は183.69円まで上昇し、1月5日以来の高値をつけている。豪ドル円は92円後半で弱含んだまま値動きが乏しかった。豪ドル安・円安で値動きが制限されている。