LDNFIX ユーロ下落、ECBのQE期待で

2014年12月18日 01:20

ロンドンフィックスにかけてはユーロが下落。一部報道が「クーレECB理事が大規模な資産購入が来年始まると示唆」と伝えたことで、ECBによる量的緩和が想起され、ユーロ売りを誘った。ただ、NYタイム午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表や経済見通しの発表、さらにイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の会見を控えているため、値幅は限定的だった。また関連市場では、ロシアルーブルが上昇したほか、米国株が反発したことから、足元のリスク回避ムードは和らいだ。
 
ユーロドルは、本日のこれまでの安値を下回り1.2387ドルまで下げ幅を拡大。ユーロ円も、145.37円までレンジ下限を塗り替えた。ユーロの下落に引っ張られて、他通貨もドルに対して弱含む展開となり、ポンドドルは1.5641ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9695CHF、ドル/加ドルは1.1672加ドルまで他通貨安が進んだ。
 
一方で、ドル円は底堅く推移。米11月消費者物価指数が、エネルギー価格の下落で、前月から鈍化したことが重しとなり、116.80円台まで緩む場面はあった。しかし、米国株が堅調だったほか、ユーロ安を通じたドル買いの流れが支えとなって、117円前半まで水準を戻した。米11月消費者物価指数は前月比-0.3%と、市場予想の-0.1%を下回ったほか、同コアは+0.1%と予想通りだったものの、前月の+0.2%から伸びが鈍化した。
 
クロス円はまちまち。スイスフラン円は、ユーロ円に連動して121.03円まで下押ししたが、それ以外の通貨は対ドルとドル円の動向に挟まれて、東京タイム終盤からのもち合いレベルでの推移が続いた。