LDNFIX ユーロドル堅調、ドル円は軟調

2014年04月10日 01:58

 NYタイム序盤は、ユーロドルが今週に入って続いている海外市場で上値を伸ばす展開を本日も見せている。一方でドル円は対ユーロでのドル弱含みに影響されたようで、軟調だった。
 ユーロドルは、ECBの金融緩和政策スタンスが後退したとの見方を背景とした買いが継続し、3月25日以来の高値1.3830ドルまで上昇した。1.3820ドルの厚めの売りを前に伸び悩む場面もあったが、再トライでそのオーダーをこなした。同水準超えのストップロスの買いをつけて上伸した。
 ドル円は対ユーロでのドル売りや日経平均先物のさえない動き、米長期金利が上昇の勢いを緩めたことが重しとなり、101.75円まで水準を下げた。米株価が前日比プラス圏で推移するなかにおいても、大阪取引所の日経平均先物は、夜間取引で日中取引の終値14380円を下回る14360円まで一時下落。上値の重さを感じさせる動きだった。米10年債利回りは2.712%まで上昇したものの、頭打ちとなって2.7%付近まで一時低下。ユーロ円は、ユーロドルの上昇によるユーロ買いと、ドル円の下落による円買いに挟まれ、140円後半で強い方向感が出せずに推移した。
 ポンドは、対ドルで1.6765ドルまでじり高となる場面もあったが、対ユーロでのポンド売りに上昇を抑えられ、上値が伸ばしきれなかった。ポンド円は円買いの影響をユーロ円より強く受け、171円付近から170円半ばまで下押した。
 豪ドル/ドルは0.93ドル後半の高値圏を維持。1月以降の上昇チャネル上限が本日高値の0.9387ドルと一致していることもあり、上値を伸ばす動きに一服感も感じられる。豪ドル円は、ポンド同様に対ドルでの豪ドルがクロス円のけん引力に欠けたことから、95円前半へ下押した。ドル/加ドルは一時1.0892加ドルと、加ドルじり高で推移。加ドル円は93.40円付近で小動きだった。NZドルは対豪ドルでのNZドル売りに押され、NZドル/ドルは0.8652ドル、NZドル円は88.13円まで売られた。