LDNFIX ユーロにショートカバー ドルは指標で上下動
2014年11月26日 01:24
ロンドンフィックスにかけては、ドルが米指標の強弱を受けて上下に振れる展開。また、売りが先行したユーロドルは、ショートカバーの動きを強めて急騰するなどやや荒めの動きがみられた。この日発表された米7-9月期国内総生産(GDP)・改定値は前期比年率で+3.9%と、市場予想の+3.3%や速報値の+3.5%を上回る好調な結果。同個人消費も+2.2%と上振れ、堅調な消費動向が米国の景気をけん引していることが確認された。ドルは買いで反応し、ドル円は米金利の上昇と歩調を合わせて118.30円近辺まで水準を切り上げた。ユーロドルは1.2402ドル、NZドル/ドルは0.7766ドルまで下押し、豪ドル/ドルは2010年7月以来の安値を0.8514ドルまで塗り替えるなどドルが強含みで推移した。
もっとも伸び悩む米長期金利や、利益確定の売りに押され気味だった米株価動向を受けてドル買いは続かず。1.24ドルの大台割れを回避したユーロドルが、短期筋によるまとまったショートカバーで急騰すると、各通貨にもドル安が波及。その後発表された米11月消費者信頼感指数が市場の予想に反して弱い内容だったことも嫌気されると、ユーロドルは1.2488ドルまで上値を伸ばし、ポンドドルは1.5736ドルまで高値を更新。NZドル/ドルも0.78ドル台を回復させるなどドル高地合いが巻き戻された。ドル円は117円後半と、GDP発表前の水準を割り込み上値重く推移。一方で対ドルの動向をサポート要因に、ユーロ円は147円台まで下値を切り上げ、ポンド円も185円半ばで反発。100.52円まで下値を広げた豪ドル円も下げ渋る動きとなった。