LDNFIX ユーロが下落、株安やECBをめぐる思惑で

2014年06月27日 00:53

ロンドンフィックスにかけては、ユーロ安・円高。ECBの追加緩和をめぐる思惑が強まったほか、米株価が下げ幅を拡大したことが手掛かりとなった。ユーロドルは1.3576ドル、ユーロ円は16日以来の安値となる137.93円まで安値を塗り替えた。 
 一部報道が「ECBの政策金利が下限に達していない可能性がある」と報じたことで、ECBの追加緩和への思惑が高まったもよう。また、独10年債利回りが昨年5月以来の低水準をつけたことも、ユーロ圏の金利先安観を強める方向に働いた。
 米国株がさえない展開となったことも、ユーロ円を通じてユーロの重しとなった。この日発表された一連の米経済指標はおおむね市場予想通りの結果となったが、個人消費支出の伸びが市場予想にとどかなかったことが嫌気されたほか、ブラード米セントルイス連銀総裁が「来年の第1四半期末に最初の利上げが行われる可能性」と述べたことが株価の上値を重くした。
 ユーロ円の下げ幅拡大につれて、他通貨でも円買いが優勢となった。ドル円は、米長期金利が2.51%へ低下し、米国の早期利上げ期待が強まりづらいなか、101.48円と5月30日安値に並んだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が政策運営で重視するコアPCEデフレーターは、前月比・前年比とも市場予想と一致した。クロス円では、ポンド円が172.62円、スイスフラン円が113.40円、豪ドル円が95.41円、加ドル円が94.74円までそれぞれ安値を塗り替えた。
 それ以外の通貨はドルに対して底堅く推移。米国の利上げ期待が盛り上がりづらいのに対して、金利正常化への期待が強いオセアニア通貨・ポンド・加ドルは足元の高値圏での推移が続いた。ポンドドルは1.70ドル前半、豪ドル/ドルは0.9400ドル付近、NZドル/ドルは0.87ドル半ば、ドル/加ドルは1.07加ドル前半でもち合った。
 
 
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