LDNFIX ユーロ、対ドルで年初来安値更新

2014年12月20日 01:40

ロンドンフィックスにかけてのドル円は、米FOMC後の好循環を維持して底堅く推移。序盤に、ドル売りが強まった場面で118.80円台まで押し戻されたが、下押しを小幅にとどめて119円台を回復。その後も底堅く推移して119.64円までレンジ上限を拡大した。
 
先日のFOMCで反対票を投じたコチャラコタ米ミネアポリス連銀総は、「FOMCは容認不能な下向きの物価リスクを生じさせた」、「インフレ期待2%未満の間は利上げを見送るべき」、「インフレ目標達成へさらなる量的緩和の用意を」と投票行動について説明したが、為替市場の反応は薄かった。
 
ユーロドルは買い戻しが先行したが、あとが続かず。昨日の下落の反動から、買いが優勢となり、1.2303ドルまで反発した。しかし、ECBが来年にも量的緩和の拡大に踏み切るとの観測が根強いため、1.2233ドルまで押され年初来安値を塗り替えた。また、スイス国立銀行のマイナス金利導入で、さえない展開が続いていたドル/スイスフラン(CHF)も、0.9785CHFまでCHF高が進んだ。ただ、こちらも調整的な買い戻しが一巡すると、その後は0.9815CHF近辺までCHFが売り直された。
 
クロス円は、ドル円と他通貨のドルに対する動向に挟まれて、方向性は見定めづらかった。ユーロ円は146円半ば、ポンド円は186円前半から半ば、CHF円は121円半ばで振幅した。
 
加ドルも落ち着いた値動き。加11月消費者物価指数・前年比は、エネルギー価格の低下を受けて、総合・コアともに市場予想や前月分から低下した。一方で、10月の小売売上高は前月比横ばい。コアは0.2%伸びた。全体的に弱めの結果ではあるが、市場の反応は限られた。加ドル円は、一時102.35円まで下ぶれたがその後は102円後半へ戻してもみ合った。
 
 
 
XEMarkets 口座開設