LDNFIX ユーロ 緩和期待が後退し買い戻し優勢に

2014年08月28日 00:33

ロンドンフィックスにかけてはユーロが急反発。一部通信社から関係者の話として、今週末のインフレ指標でデフレリスクが示唆されない限り、来月の欧州中央銀行(ECB)理事会で追加緩和を実施する可能性は低いと伝わったことが手掛かり。これより前にはECBが、ABS債(資産担保証券)購入計画のコンサルタントに、世界最大の資産運用会社ブラックロックを起用するとの話題があったことや、バルス仏首相が「ユーロは過大評価されている」、「ECB、インフレ目標の達成にあらゆる手段を講じる必要」などと発言したことが意識されていた。
 
ユーロドルは1.3170ドル前後から1.3210ドルへ反発。ユーロ円は15日以来の安値水準だった136.75円から137.29円まで短時間で水準を切り上げた。ユーロポンドも0.7960ポンド台までユーロ高で推移。関連市場では、この日も過去最低を更新していた独や仏・伊などの長期金利が低下幅を縮小。欧州株の上値も重くなった。ただ、もともと9月の追加行動を見込んでいた向きはそれほど多くなく、戻りらしい戻りもなく下値模索を続けていたユーロにとっては、短期的な買い戻しが強まっただけの印象もある。ユーロ円の上昇や、独長期金利の動向につれた米金利の持ち直しにも支えられ、ドル円は103.78円から104円近辺まで買い戻され、ポンド円は172.54円、加ドル円は95.48円まで上振れる場面もあった。
 
ポンドドルはここもとのレンジ上限となる1.6605ドルまで買い戻されたが、ユーロの反発にも押されて失速。NZドル/ドルは0.8382ドル、ドル/加ドルは1.0886加ドルまで対ドルでの上値を拡大。
 
 
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