LDNFIX ドル高・円安 ドル円は118.74円まで上昇

2014年11月29日 01:33

ロンドンフィックスにかけてはドル高・円安。祝日明けの米株式市場が、原油安を受けた輸送関連株の上昇などに支えられて堅調だったほか、エネルギー価格の低下による消費マインドの改善期待がドル買いを後押しした。ダウ平均は24日につけた取引時間ベースでの史上最高値に迫る展開。ドル円は118.74円まで上値を伸ばし、20日以来の高水準を示現した。米長期金利は2.20%近辺へ低下していたが、先進国全体で金利に低下圧力が高まっておりドル高の障害ではなかった。ドル円上昇でクロス円も上値を伸ばすなど円売りも優勢。ユーロ円は147.99円、豪ドル円は101.36円、NZドル円は93.20円まで高値を塗り替えた。
 
ドル/加ドルは一時1.1444加ドルと、年初来の加ドル安水準となる1.1467加ドルを見据えて対ドルで軟調な動きが継続した。引き続き原油価格の下落が圧迫要因。加7-9月GDPは前期比年率で+2.8%と市場予想の+2.1%を大きく上回ったが、鉱工業製品価格や原料価格指数の鈍化傾向も確認でき加ドル買いの反応はわずか。加ドル円も103.58円まで安値を更新する場面があった。豪ドル/ドルは0.85ドル前半、NZドル/ドルは0.78ドル半ばで上値の重い展開。
 
月末のリバランスに絡んでこの日もユーロポンドにユーロ買い・ポンド売りが持ち込まれ、ポンドドルは1.5634ドルまで下値を拡大。ポンド円も185円半ばまでの戻りの鈍い展開。ユーロドルはドル高のなか1.25ドル手前で押し戻されたが、対ポンドでのユーロ高を受けて下げ渋った。