LDNFIX ドル高・ユーロ安 値動き軽い

2014年12月12日 01:11

ロンドンフィックスにかけてはドル高・ユーロ安。米商務省が発表した11月の小売売上高は、+0.7%と市場予想の+0.4%を上回った。自動車を除くコアも予想の+0.1%に対して+0.5%と好調な結果。米新規失業保険申請件数は前週や予想よりも減少し、輸入物価指数の落ち込みも想定ほどではなく全体的に強い内容が並んだ。指標結果も好感し、前日の反動もあわさって米株価は大幅反発。米長期金利も2.2%付近まで上昇し、ドル円は119.40円まで日通しの高値を更新した。ただ、神経質な相場展開が続くなか、関連市場も含めて材料のインパクト以上に値動きが軽く荒っぽい印象は否めない。
 
ユーロドルはドル高と対主要通貨でのユーロ売りを重しに1.2374ドルまで下値を拡大。欧州中央銀行(ECB)による長期オペ(TLTRO)の結果を受け、追加緩和期待が蒸し返されている面もある。ポンドドルは1.56ドル後半、NZドル/ドルは0.78ドル前後で下値が限定的。対ドルでの売りと対ユーロでの買いで値動きが相殺されている。豪ドル/ドルはスティーブンスRBA(豪準備銀行)総裁が「豪ドルは対ドルで0.75ドルに近づくべき」と発言したことで、瞬間的に0.8215ドルまで急落したが下値は広がっていない。ドル/加ドルは引き続き原油安が重し。一時1.1538加ドルと、2009年7月以来の加ドル水準を更新した。
 
クロス円も総じて強含みで推移。ユーロ円は147円半ばで戻りが鈍かったが、ポンド円は187.30円、NZドル円は93.17円まで、対ドルの底堅さをサポートに一段高。加ドル円も103.65円まで上値を伸ばした。豪ドル円はRBA総裁の発言を受けて97.45円まで下落したあと、98.74円まで上値を拡大させた。
 
 
XEMarkets 口座開設