LDNFIX ドル高に調整、米利上げ前倒し観測強まらず

2014年08月02日 00:42

ロンドンフィックスにかけてはドル安。本日発表された米雇用関連指標の結果が、FRBの利上げ前倒し観測をさらに強める結果につながらず、足もとのドル高の流れが一服した。米7月雇用統計では、非農業部門雇用者数が+20.9万人と市場予想を下回り、失業率は前月から0.1ポイント悪化し6.2%となった。労働参加率はわずかに上昇したが、平均賃金は前月比で横ばいだった。
 
米雇用の改善傾向が続いていることに変わりはないが、労働市場にいく分緩みがあることを示す内容だった。これを受けて、米金融当局が緩和的政策を維持する余裕があるとの見方が強まった。
 
ドル円は、雇用統計の発表前に103.05円まで上昇したが、結果を受けて下げに転じた。長期金利が2.51%付近まで低下する中、102.34円まで下落した。一方で、他通貨はドルに対して上昇。ユーロドルは1.3445ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9041CHF、豪ドル/ドルは0.9336ドル、NZドル/ドルは0.8535ドル、ドル/加ドルは1.0885加ドルまでドル安推移。こうした中で、ポンドドルはひとり上値の重い展開。イングランド銀行による引き締め観測が後退したことが引き続き意識された。指標発表前に1.6814ドルまで下げた後は、1.68ドル半ばまで反発。しかし、さらに上方向を試すだけの力強さはなく、同水準で上値が重くなった。
 
クロス円は、おおむねドル円の下げに連動。ユーロ円は138.07円まで上昇した後に、東京タイムにつけた本日安値137.58円付近まで下げた。利上げ期待に調整が入ったポンド円は172.45円まで下落し、豪ドル円は95.46円、加ドル円は93.94円まで下げ幅を広げた。
 
 
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