LDNFIX ドル高、ユーロは下値探りに

2014年06月10日 00:29

ロンドンフィックスにかけての為替市場ではドルが買われた。米長期債利回りが2.62%付近まで上昇したことがドル買いを誘ったほか、欧州中央銀行(ECB)理事会通過後のユーロドルは21日移動平均線で上値が抑えられており、全般的なドル高をけん引。ECBによる超過準備や預金ファシリティに対する実験的なマイナス金利政策が、ユーロ圏からの一部資金流出という形で具体化しつつある可能性はある。イタリアやスペイン、ポルトガルなど周辺国の国債は本日も堅調だった。
 
 ユーロドルは1.3582ドル、ポンドドルは1.6784ドルまで軟化。ロンドン午前にかけてしっかりと推移した豪ドル/ドルやNZドル/ドルは伸び悩み。豪ドル/ドルは0.93ドル半ば、NZドル/ドルは0.84ドル後半まで失速。
 
 加ドルはしっかり。ロンドン朝方からユーロ売り・加ドル買いが一方通行で続くなか、加ドルは対ドル・対円で上昇。ドル/加ドルは1.0901加ドル、加ドル円は94.11円まで加ドル高推移。
 
 ドル円は対主要通貨のドル高を背景に102.60円付近まで水準を切り上げたが、東京タイムからの値幅を維持している。ユーロ円は139.27円まで下げた後は安値もみ合いに。ポンド円は172円前半、豪ドル円は95円後半でやや重かったが動意は限定的。米株価指数は最高値圏を維持しつつ小動き。