LDNFIX ドル安・円高 ドル円は一時118円割れ

2014年12月10日 01:24

 

ロンドンフィックスにかけては、アジア市場から続く主要国の株安や先進国の債券高(利回り低下)の流れのなかで、これまでに蓄積されていたドル買いや円売りのポジションが急激に巻き戻された。関連市場のリスクオフムードが後押しする格好になったが、チキンレースの様相だった相場に変調が訪れた雰囲気も感じさせた。それなりに強い内容だった米経済指標や、政局不安が高まっているギリシャ関連の材料などは一切無視されている。
 
ドル円はストップロスの売りを断続的に巻き込みながら、最終的には一時117.90円まで下落。昨日つけた直近高値から約4円売られた。ダウ平均の200ドルを超える下落や、米長期金利の2.2%割れにもそれなりのインパクトはあるが、円の調整スピードには目を見張るものがあった。下値を確認すると119円台まで急速に切り返すなど戻りも相応。荒っぽい値動きが続いた。クロス円はドル安を受けた対ドルの堅調さにサポートされていたが、円高圧力が強まると総じて急落。ユーロ円は146.80円、ポンド円は185.20円、スイスフラン(CHF)円は122.17円、豪ドル円は98.56円、NZドル円は91.40円、加ドル円は103.47円まで安値を塗り替える場面があった。
 
ユーロドルはドル安のなかで1.2448ドルまで上値を拡大。対ポンドを筆頭に、ユーロクロスでもほぼユーロが全面高の展開。ポンドドルは1.5704ドル、豪ドル/ドルは0.8372ドル、NZドル/ドルは0.7762ドル、ドル/CHFは0.9654CHF、ドル/加ドルは1.1398加ドルまで対ドルで強含んだ。