LDNFIX ドル売り一服、クロス円は株安も加わり軟調

2014年10月10日 02:22

ロンドンフィックスにかけては、好調な米雇用指標を手掛かりにドル売りが緩んだ。米新規失業保険申請件数の4週移動平均が8年ぶりの低水準となったことを受け、ドル円は107.53円を安値に108円前半へ切り返した。ただ、米金融政策が出口戦略に向かっていることは間違いないが、昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でドル高に対する警戒感が示唆されたこともあって、戻りは限定的だった。
 
米新規失業保険申請件数は前週比で1000件少ない28.7万件だった。4週平均は28.775万件、継続受給者数は238万人だった。
 
他通貨でもドル売りが一服。1.27ドル後半までもち直していたユーロドルは、複数当局者の発言を手掛かりに1.2685ドルまで下落した。ショイブレ独財務相が「独経済は弱まりつつある」との述べたほか、ドラギECB総裁の非標準的手段の規模拡大が可能性である旨の発言が意識され、1.2675ドルまでレンジ下限を広げた。ユーロの下落に連動して、ポンドドルは1.6122ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9550CHF、NZドル/ドルは0.7863ドル、ドル/加ドルは1.1147加ドルまでドル高推移。豪ドル/ドルも0.8781ドル付近と本日安値圏へ押し戻された。
 
クロス円は、ドルに対する他通貨の動向を受けて上値の重い展開。昨日の上昇の反動から米株価がさえない流れとなったことも加わって、ユーロ円は137.04円、豪ドル円は94.93円、NZドル円は85.00円、CHF円は113.20円まで下値を伸ばした。
 
 
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