LDNFIX ドル円106円後半、日銀総裁発言には反応薄
2014年09月12日 01:02
NYタイムでは米新規失業保険申請件数の市場予想より弱めの結果を背景に、主要通貨は対ドルでやや買い戻しが優勢となったが、値幅は限定的。黒田日銀総裁が安部首相との会談後に「物価目標の達成が困難であれば、躊躇なく追加緩和などの調整を行う」との発言が伝わり、テレビ出演での発言も注目された。東京テレビに出演した黒田日銀総裁は、円安が経済にマイナスになることはないとの見解を示し、追加措置にはいろいろ可能性があると述べた。ただ、今の時点では追加緩和が必要ないとの考えに変化はなく、為替相場への影響は見られなかった。ドル円は一時本日これまでの安値106.64円付近まで下押すも下げ渋り、106円後半での推移となった。
ユーロドルは1.2952ドルを頭に1.29ドル前半、ユーロ円は138円前半で小動き。また、ポンドドルは1.6271ドルを高値に1.62ドル前半、ポンド円は174.11円から173円半ばに上げ幅を縮小。ポンドは昨日から買い戻しが続いているものの、18日にスコットランドの住民投票を控え、戻り売り圧力も強いもよう。
資源国通貨は軟調気味。豪ドル/ドルは0.9097ドルまで下押し、3月24日以来の0.91ドル大台割れとなり、豪ドル円は97.26円まで弱含んだ。NZドルは豪ドル/NZドルでのNZドル買い戻しが下支えとなるも、NZドル/ドルは0.81ドル後半、NZドル円は87円半ばで上値の重い動き。また、ドル/加ドルは1.1026加ドル、加ドル円は96.92円まで加ドル売りが進んだ。