LDNFIX ドル円105円半ばまで上昇、ポンドは買い戻し
2014年09月09日 00:24
ロンドンフィックスにかけてはドルが主要通貨に対し堅調な動き。先週末の米雇用統計で、8月の非農業部門雇用者数(NFP)は市場予想を大きく下回る結果となったものの、米先行き景気への期待感は根強く、直近のドル高基調は維持されている。主な米指標の発表もなく手がかりが乏しい中、米株は小幅ながら利食い売りが先行し、米長期債利回りはやや低下気味に推移しているが、為替相場への影響は限定的で、ドル円は105.49円まで高値を更新した。
資源国通貨は日通しでの軟調な動きが継続し、豪ドル/ドルは0.9305ドル、NZドル/ドルは0.8286ドルまで下げ幅を拡大し、対円でも豪ドル円は98.09円まで弱含み、NZドル円も87円前半で上値の重い動きとなった。この日発表された加7月建設許可件数は前月比でマイナス予想に反して+11.8%と好調な結果となったが、加ドルの反応は見られず。ドル高基調が続く中、ドル/加ドルは1.0928加ドルまでドル高・加ドル安が進み、加ドル円は96円半ばで伸び悩んだ。
ポンドは買い戻しが優勢。英国からの分離独立の是非を問うスコットランドの住民投票を巡り、週末に公表された世論調査で初めて独立賛成派の割合が反対を上回ったことが嫌気されて、週明けからポンドは売りが優勢となったが、ロンドンフィックスにかけては買い戻しが進み、ポンドドルは1.6180ドル付近まで下げ幅を縮小した。ポンド円は170円半ばまで水準を切り返し本日の下げ幅をほぼ取り返したが、窓を埋めるまでは至っていない。また、ユーロドルは1.29ドル半ばで小幅上下にとどまった一方で、ユーロ円は136.55円まで上値を伸ばすなど底堅い動きとなった。