LDNFIX ドル円は112円台、07年12月以来の高値圏

2014年11月01日 01:17

ロンドンフィックスにかけては、円安基調が続いた。消費の弱含みやエネルギー価格の下落など物価下押し要因を背景に、日銀が機動的で柔軟に追加緩和を実施したことがNYタイムでもインパクトを発揮している。原油価格の動向次第では、黒田日銀が再び動く可能性が高く、日銀の追加緩和が主軸のテーマとして再確認された。NY勢の参入後に円売りからドル買いへと値動きの軸が移行する場面はあったが、ドル高は一時的だった。
 
本日は複数の米経済指標が発表された。米9月コアPCEデフレーターの伸びは依然弱かった一方で、米10月シカゴ購買部協会景気指数は市場予想を上回った。米10月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は上方修正され、上昇トレンドを続けているものの、市場参加者の反応はほぼみられず。日銀の意表をついた追加緩和の後では、インパクトが比べ物にならず、興味を示す市場参加者は限られた。
 
ドル円は112.48円まで上昇し、2007年12月以来の高値を更新。円安・ドル高が止まらないなか、ユーロドルは1.2485ドルまで下げ、2012年8月以来の安値を更新。ポンドドルは1.5942ドルまでドル高に振れたが、ユーロ売り・ポンド買いが入ったことで1.60ドル前後へと切り返した。豪ドル/ドルは0.8765ドル、NZドル/ドルは0.7776ドルまで下落。ロンドンフィックスにかけて、豪ドルやユーロに対してNZドル売りが入っている。ドル/加ドルは1.1333加ドルまでドル高・加ドル安推移。弱い加GDPが加ドルの重し。
 
クロス円は上げ一服。日銀の追加緩和が落ち込んでいる日本景気を刺激し、世界的な景気不安を後退させるとの見方から米株式市場は堅調だが、対ドルで欧州通貨や資源国通貨が重く、クロス円の上値を抑えた。ユーロ円は140円半ば、豪ドル円は98円半ば、NZドル円は87円前半で上昇が落ち着いている。ポンド円は179.55円まで上げ幅を拡大。
 
 
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