LDNFIX ドル円、米鉱工業生産悪化でドル下落も持ち直す

2014年09月16日 00:22

NYタイム序盤は、弱い米鉱工業生産指数が手掛かりとなりドル売りが先行した。米9月NY連銀製造業景況指数は+27.54と、市場予想の+16.00を大きく上回り、2009年10月以来の高水準となった。しかし、その後に発表された米8月鉱工業生産は前月比-0.1%となり、市場予想の+0.3%に反して低下。前月分も+0.4%から+0.2%に下方修正された。同設備稼働率も78.8%と市場予想の79.3%を下回って、前月分も79.2%から79.1%に下方修正。米10年債利回りは、2.594%前後から、一時2.58%前後まで低下した。
 
ドル円は米長期金利の低下を受け、107.20円台から107.01円まで本日安値を小幅に更新。ただ、大台割れはいったん回避し、107.20円付近に戻した。
 
他通貨に対してもドル売りが進み、ユーロドルは1.29ドル前半から1.2950ドル付近まで上昇。豪ドルはロンドン序盤に0.8984ドルまで下落してから戻りを試す流れをさらに推し進め、0.9049ドルまで上伸した。NZドル/ドルも0.8181ドルまで上昇し、ドル/加ドルは1.1056加ドルまで加ドル高推移となった。ただ、ドル売りの流れが一服すると、各通貨はそれぞれ対ドルで水準を下げた。
 
ポンドドルは、各通貨に対して幅広くドル売りが先行した局面でも、1.62ドル半ばで戻りが鈍かった。対ユーロでのポンド売りが重しとなったもよう。ユーロポンドは0.7940ポンド台から、0.7970ポンド前後までユーロ高・ポンド安。今週、スコットランド独立に関する住民投票を控えている不透明感も、ポンドを買いにくい要因になっている。対ドルで各通貨が伸び悩むと、ポンドドルも対ドルで売りに押され、1.6228ドルまでじり安となった。
 
クロス円は、対ドルで各通貨の買いが先行した動きと、ドル円の安値からの反発による円売りが順次下支えとなった。ユーロ円は138円半ばから138.80円台へ水準を回復。豪ドル円は96.90円、NZドル円は87.65円、加ドル円は97.00円まで上昇した。ポンド円は、対ドルや対ユーロでのポンド売りが重しとなり、一時173.85円まで下落。しかし他のクロス円と同様に持ち直し、174円台を回復した。
 
 
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