LDNFIX ドル全面高、対円では5/2以来の高値

2014年07月31日 00:45

ロンドンフィックスにかけてはドルが全面高。米4-6月期国内総生産(GDP)が市場予想を上回り、1-3月期は悪天候によるソフトパッチ(一時的な鈍化)であったことが確認できたほか、上期の米景気の底堅さが改めて示唆されたことが背景。4-6月期GDPは、市場予想が+3.0%だったところ+4.0%となった。また、1-3月期が-2.9%から-2.1%へ上方修正されたほか、4-6月期個人消費も+2.5%と高い伸びを示した。
 
ドル円は、米長期金利が2.53%付近まで上昇する中、5月2日以来の高値となる102.87円まで上昇した。102.50円付近で推移していた年初の高値を起点とする下降トレンドラインを明確に上抜けたことで上昇に勢いがついた。クロス円もしっかり。ユーロ円は137.58円、ポンド円は173.86円、スイスフラン(CHF)円は113.06円、豪ドル円は95.91円、NZドル円は87.16円、加ドル円は94.33円までそれぞれレンジ上限を広げた。ただ、他通貨がドルに対してさえない動きとなったため、クロス円の上昇幅は全体的に限られた。買い先行で始まった米株が伸び悩んだこともクロス円の上値を抑えた可能性はある。
 
ユーロドルは軟調。独7月消費者物価指数・前年比が+0.8%と6月から低下したことで、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和期待も手伝って、1.3367ドルと昨年の11月12日以来の水準まで下げた。その他の通貨ペアでは、ポンドドルが1.6890ドル、ドルCHFは0.9105CHF、豪ドル/ドルは0.9309ドル、NZドル/ドルは0.8463ドル、ドル/加ドルは1.0911加ドルまでそれぞれドル高・他通貨安が進んだ。
 
また、米GDPの前に発表された7月ADP全国雇用者数は+21.8万人と、節目の20万人を4カ月連続で上回るなど米国の雇用情勢の改善が進んでいることを示した。ただ、市場予想+23万人にはとどかなかった。
 
 
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