LDNFIX ドル全面高 米雇用指標が想定以上の好結果に

2014年07月25日 00:44

ロンドンフィックスにかけてはドルが全面高。米新規失業保険申請件数が28.4万件と、2006年2月以来の低水準まで減少したことでドル買いが勢いを増した。労働市場のすう勢を示す4週移動平均は30.2万件に低下し、大台の30万割れが視野入り。ドル円は米10年債利回りの2.5%を回復させる力強い上昇にも後押しされ、9日以来の高値水準となる101.84円まで上値を伸ばした。その後発表された米6月新築住宅販売件数が40.6万件と、市場予想の47.5万件を大幅に下回ったことでドル買いの動きは一服。前月分が50.4万件から44.2万件へ下方修正されたほか、月末在庫数が増加するなど、総じてさえない内容が上値を抑えた。ただ、巻き戻しの動きはさほどなくドルは高値圏での推移を継続。ポンドドルは1.6967ドルまで下値を広げて約1カ月ぶりの安値を示現し、豪ドル/ドルは0.9411ドルまで売りに押された。NZドル/ドルは0.85ドル後半、ドル/加ドルは1.07加ドル半ばでドルに対して上値重く推移した。ポンド円は一時173.06円まで上振れたが、対ドルの下値拡大に抑えられて172円半ばへ失速。豪ドル円は95円後半、NZドル円は87円半ばで上値は限定的。
 
 一方でユーロはドル高基調のなか下値が限定的。ドイツやユーロ圏のPMI改善が支えとなり、対ポンドでユーロ買い戻しが進んだことも背景。ユーロドルが1.34ドル半ばで下げ渋ったため、ユーロ円はドル円の上昇に素直につれる格好で137.19円まで上値を拡大させた。ウクライナのヤツェニュク首相が辞任を表明したことが伝わったが、連立を組んでいた2党の離脱を受け政権崩壊はすでに既定路線だった。大統領が年内の解散総選挙を約束していたこともあり市場への影響は限られている。
 
 
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