LDNFIX ドル全面安続く、ポンドや資源国通貨が強い

2014年05月07日 00:42

ロンドンフィックスにかけての為替市場ではドル売りが継続した。ポンドや資源国通貨に対して一方通行のドル安となっている。ドル円も安値を更新した。
 先週末発表された強い米雇用統計でドル高の流れが出来なかったことが、失望感からドル売りにつながっているうえ、本日発表された英国や欧州のPMIは強く、ドル全面安の起爆剤となった。欧州中央銀行(ECB)理事会が迫るなかでも、ユーロドルは年初来高値に迫り、ポンドドルは2009年8月以来の高値を更新。NZドル/ドルは2011年8月以来の高値を塗り替えた。
 米株式市場は軟調だったものの、米国債への買いは限定的で、リスク回避パターンによる円買いは乏しかった。スペイン債やイタリア債に対する需要は依然として旺盛。伊10年債利回りは3%を下回り、過去最低水準を更新した。
 ユーロドルは1.3952ドルを高値に1.39ドル前半まで調整。ポンドや資源国通貨でユーロ売りが継続し、ユーロドルを圧迫した。ポンドドルは1.6996ドルまで一段高となったが、1.7000ドルのオプションバリアの防戦売りはこなせず。ドル円は101.50円まで下げ幅を拡大し、下値探りを継続。
 豪ドル/ドルは21日移動平均線を越えた後、0.9366ドルまで上げ幅を拡大。先月から続いた調整の豪ドル安に一服感が強まっている。ドル/加ドルは1.0889加ドルまで加ドルが上昇。G7はロシア産エネルギーからの依存脱却を目指す方向にあり、ウクライナ問題の展開の仕方によってはカナダ産エネルギーの需要が一段と高まる可能性もある。
 クロス円の方向感はまちまち。ユーロ円は141.42円まで失速、ポンド円は172円前半まで伸び悩んだが、加ドル円は93.31円まで小幅に水準を切り上げた。豪ドル円は95円ちょうど付近でしっかり。