LDNFIX ドルの上値重い 米経済指標は総じて弱含む

2014年10月01日 00:23

ロンドンフィックスにかけては、NY序盤に発表された米経済指標が総じて弱かったことでドルの上値が重い展開。ドル円は、米10年債利回りが時間外の上昇分を吐き出す動きにも圧迫されて109.50円付近まで調整した。下値は着実に切り上がっており、節目の110円を見据えた動きに変化はないが、週末の米雇用統計までに予定されている複数のイベントを前に、月末・四半期末といった時期的要因も重なり調整も入りやすかったようだ。欧州タイムにつけた6年1カ月ぶりの高値となる109.86円付近には、短期筋の売りオーダーも構築された。
 
米7月S&P/ケースシラー住宅価格指数は市場予想や前月の伸びを下回ったほか、米9月消費者信頼感指数は5月以来の低水準へ鈍化した。9月シカゴ購買部協会景気指数も、前月からの落ち込みが市場の想定を上回った。
 
ユーロドルは1.2630ドル台まで安値から反発した。ただ、ユーロ圏9月消費者物価指数(HICP)の鈍化で、欧州中央銀行(ECB)による国債を対象とした量的緩和(QE)に対する思惑は一層強まっている。今週のECB理事会で、ドラギ総裁から踏み込んだ発言があるとの警戒感もある。対ポンドや資源国通貨でのユーロ安基調は続いており、戻りは鈍い。ユーロ円も138円半ばでは上値が重かった。
 
ドルの弱含みを背景にポンドドルは1.62ドル前半、豪ドル/ドルは0.87ドル半ば、NZドル/ドルは0.78ドル近辺まで緩やかに水準を回復させた。豪ドル円は96.03円、NZドル円は85.57円まで高値を更新。加ドルは加7月GDPが前月から横ばいだったため、対ドルで1.1204加ドルまで加ドル安が強まった。市場は0.3%の伸びを見込んでいた。加ドル円も98円近辺まで失速した。
 
 
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