LDNFIX ドルの上値に重さ 米労働指数は改善が鈍化

2014年12月09日 01:12

ロンドンフィックスにかけてはドルが上値重く推移。米長期金利の低下傾向や、ユーロドルの安値からの反発も意識され、ドル円は一時120.67円まで下値を拡大した。米株式市場の底堅さを背景に下値では押し目買いの動きも見受けられたが、121円前後では戻りが抑えられた。米連邦準備理事会(FRB)が19の指標を基に算出する11月の労働市場情勢指数(LMCI)は、+2.9と前月の+3.9(+4.0から修正)から伸びが鈍化。1月以来の低水準を示現した。雇用統計の強い結果は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で声明文における「相当な期間」との文言が削除される可能性を否応なしに高めたが、当局の公表する労働指数の伸び悩みは市場参加者の強気な見通しをいく分後退させたともいえる。
 
ユーロ円は148.20円、スイスフラン(CHF)円は123.27円まで安値を塗り替えた。ただし、ドル高修正を受けた対ドルの底堅さで下値は限定的。ポンド円は188円後半、豪ドル円は100円半ば、NZドル円は92円半ばで下げ渋った。ポンドドルは1.5641ドルまで対ドルでの上値を伸ばし、豪ドル/ドルは0.83ドル台をしっかり回復。ユーロドルも1.23ドル前後まで下値を切り上げ、欧州序盤からの下げ幅を帳消しにした。
 
一方でドル/加ドルは1.1468加ドル、加ドル円は105.33円まで加ドル安で推移。NY原油先物が一時63ドル半ばと、直近安値を下回ったことで加ドル売りが入った。