LDNFIX ドルが上下 ユーロドルは年初来安値を示現

2014年07月23日 00:10

ロンドンフィックスにかけては、NY朝方の米6月消費者物価指数(CPI)を受けてドルが上下動した。CPIの総合は、ガソリン価格の大幅な伸びを受けて前月比+0.3%、前年比+2.1%と市場予想通りの伸びを示現した。もっとも、コアが予想をわずかに下回ったことで、インフレ加速に期待を抱いていた向きからの巻き戻しが先行。米長期金利が2.46%付近まで急速に低下する動きにあわせてドルが下落した。ドル円はCPI発表直後につけた101.61円から101.33円まで失速して安値を更新。豪ドル/ドルは0.9422ドル、NZドル/ドルは0.8697ドル、ドル/加ドルは1.0731加ドルまで対ドルで上昇した。もっとも、CPIの基調自体は上昇傾向が続いており、ドルは短期的な調整を済ませると程なく反発。ドル円はほぼ「いって来い」で高値圏へ切り返し、豪ドル/ドルは0.94ドル割れ、NZドル/ドルは0.86ドル半ばへ失速。ポンドドルは1.7080ドル付近から1.7042ドルまで下値を広げる展開となった。
 
ユーロは続落。ユーロドルは米CPIの発表直後に他通貨が対ドルで強含むなか、これまでの年初来安値だった1.3577ドルを割り込んだ水準のストップロスの売りを誘発。1.3459ドルまで下値を広げて昨年11月以来の安値をつけた。その後、全体的なドル安にサポートされて戻りを試す場面もあったが、ドルが反発したことでユーロドルは安値圏へと押し戻された。ユーロ円も136.58円まで売られて直近安値を更新している。
 
他のクロス円の方向感はまばら。ポンド円は172.98円まで対ドルに連れて売られた一方、豪ドル円は95.56円まで上げ幅を広げて下押しはわずか。NZドル円は88.18円まで買われたあと、87.91円まで売られるなど上下。