LDNFIX スイスフラン急騰の余韻残り値動き荒い

2015年01月16日 01:08

ロンドンフィックスにかけても、スイス国立銀行(SNB)による一連の金融措置の余韻が残る展開。ユーロ円は短時間で1円程度の振幅を示現するなど、他通貨も同様に値動きの荒さがあった。今日の相場の主役となったスイスフラン(CHF)は、対ドルでは0.91CHF台までCHF買いの手を緩め、CHF円は128円台まで上げ幅を縮小。対ユーロでの上限維持の撤廃が決定されたユーロ/CHFも、1.05CHF台までCHF高が巻き戻された。一時10%以上も急落したスイス株式指数に影響を受けた欧州の主要な株価指数も、乱高下を経て大きく上昇した。逃避的な債券買いの流れも緩むなど徐々に混乱は収まった。
 
ただ、CHFの動意は徐々に収まったものの、混乱を経験した市場は売買が手控えられやすかったせいもあってか値動きが荒め。ドル/CHFでのドル反発もあって、ドル円は下押しを挟みながらも一時117円台まで上値を切り上げた一方、ユーロドルは1.16ドル付近まで失速して安値更新も視野に入る展開。ポンドドルは1.5267ドルから1.51ドル半ば、豪ドル/ドルは0.8295ドルから0.82ドル前半、NZドル/ドルは0.7890ドルから0.78ドル付近まで押し戻された。
 
ユーロ円は137円手前まで戻りを試したあと、135.40円までこの日の安値を塗り替えた。その後一気に136円台まで買い戻されるなど値幅を伴った上下動。他のクロス円もいったん戻りを試したが、対ドルの失速もあってポンド円は178円付近、豪ドル円は96円半ば、NZドル円は91円半ばでは戻りが鈍い。