LDNFIX イベント控え調整主導、ユーロは高値を更新

2014年10月09日 00:49

ロンドンフィックスにかけての為替市場はまちまち。NYタイム午後の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表を控えて様子見ムードが強く、各通貨ともポジション調整に伴う取引が中心の展開だった。ドル円は、米当局者による足もとのドル高の影響を懸念する発言を受けて、いくらか上値が重くなる場面はあったが、それ以外に目立った手掛かりがない中で、108円前半から半ばにかけて振幅する程度だった。
 
エバンス米シカゴ連銀総裁は「ドル高は輸出に打撃、インフレを下押しする可能性も」と述べた。
 
ユーロは小幅に上昇幅を拡大。ドルの持ち高に対するポジション調整が続く中で、ユーロドルは対ポンドでのユーロ上昇を手掛かりに1.2692ドルまで高値を塗り替えた。ユーロ円にはレバレッジ系の買いが入り、137.44円まで上昇幅を広げた。一方で、ポンドドルは上値の重い展開。対ユーロでのさえない動きが対ドル・対円相場へ波及して、ポンドドルは1.60ドル半ば、ポンド円は174.00円近辺で上値が抑えられた。
 
また、資源国通貨は軟調。世界経済への不透明感が意識され、資源需要増加への期待が後退していることが引き続き重しとなり、ドル/加ドルは1.1210加ドル、加ドル円は96.58円まで下押ししたほか、NZドル/ドルは0.77ドル後半、NZドル円は84円半ばで上値が重くなった。また、豪ドルも弱含み。東京タイムに伝わった、当局が7-9月の各雇用統計を見直すとのニュースが引き続き意識されたもよう。豪ドル/ドルは0.8745ドル、豪ドル円は94.71円までレンジ下限を広げた。
 
 
 
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