LDNFIX 資源国通貨に調整 全体的なテーマは限定的
2013年09月25日 00:26
ロンドンフィックスにかけては資源国通貨が軟調な推移をたどった。欧州入りにかけていったん緩んだ下落傾向が、米株価が下げ幅を拡大させる局面で再燃した。強めの結果となった前日の中国PMIなどを受けて、世界的な景気見通しに対する悲観論は後退しているが、直近の堅調な動きから高値警戒も相応に台頭してきており利益確定の売りが優勢だった。この日発表された米9月消費者信頼感指数で、先行きの米労働市場に対して慎重な姿勢が示されたことから、ダウ平均が一時60ドル安前後まで下振れたことも重しとなり、豪ドル/ドルは0.9363ドル、NZドル円は0.8256ドルまで下げ幅を拡大。ドル/加ドルも強い加小売データを背景に1.0270加ドルまで加ドル買いで反応したが、1.0311加ドルまで押し戻された。対円も同様に豪ドル円が92.24円、NZドル円が81.34円、加ドル円が95.52円まで安値を塗り替えた。
資源国通貨に手仕舞いの売りが散見されるなか、全体的にはテーマ性に乏しかった。市場で伊の格付け引き下げが実施されるとの話題があったがユーロへの動意も一過性。米住宅指標などはおおむね予想の範囲内の結果にとどまっており、米株価の上下動に振らされながらも各通貨の値動きに方向性は感じられなかった。ユーロドルは1.3480ドルを安値に1.35ドル前後まで持ち直し、ユーロ円も132.69円から133.20円近辺まで上げ幅を縮小させた。ドル円も98.47円までクロス円の動向に左右されて安値を塗り替える動きが見られたものの、底割れを回避して反発。ダウ平均がプラス圏へと水準を回復させるなど持ち直しに転じたことで下値も浅かった。