LDNFIX 米雇用統計の発表延期、為替相場には煮詰まり感
2013年10月05日 00:31
ロンドンフィックスにかけて、為替相場は主導する通貨もなく、欧州通貨と資源国通貨で対ドルでの方向感の違いが見られるなど煮詰まり感が顕著となった。本日発表される予定だった米9月雇用統計も昨日の段階で米労働省より発表の延期(日時は未定)が示されていたことで材料不足の感はあったが、米予算協議の進展も特になく、政府閉鎖も4日目に入り、マーケットの悲観論は依然として根強いもののすでに織り込まれるなかで週末相場の様相が顕著となる展開だった。材料不足のなかで昨日に続き米連邦準備制度理事会(FRB)要人の発言はあったものの決め手となるような内容でもなく相場への影響はみられなかった。
NYタイム序盤はロンドン勢の参入以降に見られていた対欧州通貨でのドル高の動きを引き継ぐ格好で、ユーロドルは1.3580ドル、ポンドドルは1.6033ドルまでドル買い・欧州通貨売りが強まる展開に。ただし、米9月雇用統計の発表が見送られたことにより少なからず米予算協議が進まない状況を悲観した見方もあったようでドルを積極的に買い進む動きは手控えられ、ユーロドルは1.36ドルの大台を回復、ポンドドルは1.60ドル半ばまで持ち直した。
一方、資源国通貨は堅調。対ユーロでの上昇ならびに株式との感応度が強い資源国通貨において欧州株の上昇が後押しとなったようで、豪ドル/ドルは0.9459ドル、NZドル/ドルは0.8351ドルまで上昇したほか、ドル/加ドルは1.0297加ドルまでドル安・加ドル高が進んだ。
円相場に関しては、ドル円は97円前半を中心とした狭いレンジで推移。クロス円では、ユーロ円が対ドルでの下落が重しとなって131.77円まで下落したものの、その後は132円の大台を回復させると小動きに転じた。資源国通貨は対ドルと同様に、豪ドル円は91.95円、NZドル円は81.17円まで上昇したものの、その後は小幅に押し戻されるなど伸び悩む格好となった。