LDNFIX 米長期債利回りの低下受けて、ドルが全面安

2013年09月13日 00:38

 NY序盤は、ドルが全面安となった。NYタイムに発表された米新規失業保険申請件数は市場予想の33.0万件を大きく下回る29.2万件となり、発表直後はドル買いが先行した。ドル円は99.60円台まで水準を切り上げたほか、ユーロドルは1.3256ドル、ポンドドルは1.5774ドル、豪ドル/ドルは0.9228ドルまで安値を更新した。しかし、発表元の米労働省が、今回のデータは2州のシステム的な要因が反映された結果であり、労働状況の変化を示唆するものではないと声明を公表したことを受けてドル買いは巻き戻された。その後は、米新規失業保険申請件数の発表後に反発した米長期債利回りが一段と低下基調を強めたことを受けてドルに売り圧力が高まった。ドル円は99.06円まで下押し、かろうじて99円台を維持した。ポンドドルは2月8日以来の高値となる1.5841ドルまで上値を伸ばしたほか、NZドル/ドルは0.8158ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9272CHF、ドル/加ドルは1.0306加ドルまでドル安・他通貨高となった。また、欧州タイムに軟調推移が続いたユーロドルは1.33ドル台を回復すると本日の高値1.3325ドル付近まで水準を切り上げた。
 クロス円はやや上値の重い動き。ドルストレートでのドル売りが支えとなり、下値は限られたが、ドル円の下落につられ、ユーロ円は131.72円、ポンド円は156.75円、豪ドル円は91.72円、加ドル円は96.00円まで下値を広げた。まだ、ダウ平均は前日終値付近で小動きが続いた。