LDNFIX 米連休前にリスク回避色、ユーロは5週間ぶり安値

2013年08月31日 00:22

 ロンドンフィックスにかけては、シリア問題への警戒感や、月末のポジション調整を交えてドル高・円高の動きが入った。週明けの米休場も意識され、株式市場は欧米ともに軟調。シリアに関しては英議会が軍事介入を否定する決議を採択しており、米国の動向に注目が集まるが、米ホワイトハウスは本日中に、化学兵器使用疑惑に関する情報当局の分析を公表すると発表。週末を挟んで事態が進展することも考えられる。サウジアラビアは西側諸国の軍事介入に備えて軍の警戒レベルを引き上げるなど緊張感も高まっている。この日発表された米7月個人消費や同個人支出は、前月からの緩やかな伸びが確認されたが、ともに市場予想に届かず。一方で米8月ミシガン大学消費者信頼感指数が速報値から上方修正されており、それぞれ発表後に小幅な値動きがあったがリスク回避色の強いマーケットのなかで注目度は低かった。
 ポンドドルは1.5463ドル、豪ドル/ドルは0.8900ドル、NZドル/ドルは0.7732ドルまで安値を塗り替えた。クロス円も上値が重く、ポンド円は151.68円、豪ドル円は87.34円、NZドル円は75.86円まで下値を拡大させた。またユーロドルは1.3173ドルまで売りに押され、先月25日以来、約5週間ぶりの安値をつけた。ユーロ圏失業率の高止まりや、ノボトニー・オーストリー中銀総裁が、ECBの金利引き下げの可能性に言及したことも尾を引いたもよう。前日来のユーロへの調整売りもフィキシングに向けて継続していたと思われる。ユーロ円も130円前半から129.31円まで反落した。ドル円はやや円高の流れが勝り、98.10円前後までじり安。ただし、これまでに形成したレンジ内での上下動に終始しており値動きは控えめだった。