LDNFIX 米耐久財受注で一時ドル売りも、反応は一過性

2013年08月27日 00:29

 ロンドンフィックスにかけての為替市場では、弱い米耐久財受注で動意はあったが一時的。ロンドン市場がサマーバンクホリデーで休場だったため、流動性も乏しく、方向感は薄かった。米量的緩和の縮小開始時期や縮小ペースに関して、以前見通されていたほど性急に実施されないとの観測はあるものの、市場の見方を裏打ちするような根拠もなく、9月の縮小開始シナリオを中心に相変わらず揺れている。ただ、ドル相場は来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて見通しにくい状況が続いているものの、先週のドル円は5月以降の三角もち合い上限を試したほか、ユーロ円も同上限での攻防となっているうえ、ポンド円は上放れてきた。まだ夏季休暇シーズンとはいえ、円相場は楽観的な方向へと傾いてきた印象がある。米経済が堅調に推移しているなかで、欧州経済の先行き楽観論が強まりつつあることがリスク選好の背景にありそうだ。
 ドル円は弱い米耐久財受注を手がかりに98.25円付近までドル売りとなった後、98円半ばへ切り返し、発表前の水準に戻している。ユーロドルは1.3394ドルまで強含んだ後、1.3370ドル付近へと伸び悩み。1.5613ドルの高値をつけたポンドドルも1.55ドル後半へと失速している。一方で、オセアニア通貨は弱い米耐久財受注後のドル安水準を維持。豪ドル/ドルは0.9071ドルまで上昇後、0.90ドル半ばを維持。NZドル/ドルは0.7875ドルまでじり高。
 クロス円はドル円の下振れにつれる場面もあったが、方向感は揃わず。ユーロ円は131.41円まで下押し後、131円後半へ安値から小幅に戻している。ポンド円は153円半ば、加ドル円は93円半ばを中心に引き続きやや重かった。一方で、対ドルでオセアニア通貨がしっかりと推移していることを反映し、豪ドル円は88.69円の安値から89円前半まで反発。NZドル円は77.58円まで上値を伸ばしている。