LDNFIX 米株上昇を支えに、ドル円・クロス円はしっかり

2013年08月23日 01:41

 ロンドンフィックスにかけてドル円・クロス円は底堅さ示す。昨日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を通過したことや、東京タイムに発表された中国HSBC製造業PMIの予想比好結果を受けて投資家のリスク許容度が改善。欧州株の全面高に連れて米株においてもダウ平均が寄り付きから堅調にスタートした。為替相場ではクロス円が上昇。またドル円もクロス円の上昇に支えられる格好で底堅さを示した。なお、その他の材料としては米新規失業保険申請件数が発表され同8月雇用統計に向けて注目されたが、市場予想比で若干弱かった程度で為替への影響も軽微なものにとどまった。一方、連日下落が続く新興国通貨については、BRLやZARは売り一辺倒の展開となるような動きにはならなかったが、一方でトルコリラが下落幅を広げており風当たりが強い状況がうかがえた。
 クロス円は堅調。ダウ平均の上昇につれて上値をうかがう展開で、ユーロ円は131.74円、ポンド円は153.80円まで上昇。資源国通貨も、豪ドル円は89.21円、NZドル円は77.41円まで買い進まれた。また、加ドル円は対ドルでのドル高・加ドル安が重しとなったが、93円後半では底堅さを示した。ドル円はクロス円の上昇を後押しに本日高値となる98.83円をうかがう展開に。上抜けこそならなかったが、こちらについても下値を積極的に試すこともなかった。
 ドルストレートで目立った動きとしては、ユーロドルは1.3373ドルまで上昇し本日高値を更新。一方、加6月小売売上高が予想比で悪化したことが重しとなり加ドルは売りが優勢で、ドル/加ドルは1.0525加ドルまでドル高・加ドル売りが進んだ。そのほか、豪ドル/ドルは0.90ドル前半、NZドル/ドルは0.78ドル半ばを中心に比較的狭いレンジでの取引となった。
 最後に新興国通貨では、トルコリラが下落。ドル/トルコリラは1.9936トルコリラまでドル高・トルコリラ安が進み最安値を更新した。