LDNFIX 米予算問題やさえない指標を嫌気しドルが軟調
2013年09月28日 00:30
ロンドンフィックスにかけてはドルが軟調。目立った進展のない米予算問題が嫌気されたほか、この日発表された米9月ミシガン大学消費者信頼感指数のさえない結果や、持ち高調整の動きがドル安を促した。ミシガン大学消費者信頼感指数は確報値で77.5と、速報値からは上方修正されたが市場予想の78.0には届かず。そのほかでは、8月の個人所得や消費支出はおおむね予想の範囲内にとどまる結果となった。米議会では20日に下院が来月1日からの新年度予算の暫定案を可決したが、上院では25日にようやく暫定予算案の審議を進めて採決に持ち込むための動議を可決したばかり。手続きにも時間を要しており、タイムリミットが迫るなかで政府機関の一部が閉鎖に追い込まれる懸念も未だに拭えていない。また来月半ばに政府債務が借り入れ上限に達する見込みのなかで、上限引き上げの議論が一時的に棚上げされており、予算・債務の2重の財政問題への危機感が徐々に増している。先週の米FOMCを通過し、米国のこうした面に市場の注目が集中するなかでドルは週末相場の動きも合わさって軟調な推移をたどった。
ドル円は米長期金利の低下も後押しとなって、98.19円まで下落して週の安値を示現。ユーロドルは19日につけた直近高値となる1.3569ドルに迫る1.3565ドルまで上値を拡大させたほか、ポンドドルも1.61ドル前半の本日高値圏まで持ち直しを強めた。一方で資源国通貨はドル安地合いのなかでも調整の動きが支配的となり、豪ドル/ドルは0.9297ドル、NZドル/ドルは0.8248ドルまで下値を拡大。対ユーロでの資源国通貨への売り圧力が根強く上値を圧迫された。豪ドル円は91.38円、NZドル円は81.01円まで、対ドルとドル円下落の相乗効果で安値を塗り替えた。ユーロ円は133円半ばから133円前後へ、ポンド円は159円ちょうど近辺から158円前半へ失速。米株安でリスク回避的な円買いも見られており、対ドルの底堅さを横目に重さの目立つ展開となった。