LDNFIX ユーロ買い戻しに傾斜、巻き戻しの円売りも強まる
2013年10月01日 00:13
ロンドンフィックスにかけて、為替相場はユーロの買い戻しが進む展開に。週末に報じられたベルルスコーニ前首相が率いる中道右派の連立政権からの離脱表明を材料にユーロの上値は重かったが、NYタイム入りに『中道右派から20人近くが離党して新党結成へ』と報じられたことが、窮地に追い込まれると見られていた現政権への追い風になるとの見方からユーロの買い戻しにつながった。また米予算・財政問題への懸念を背景としたドル安も一定の支えとなったようだ。
ユーロは買い戻しが優勢。前述した材料を受けて、ユーロドルは1.3557ドルまで上昇したほか、ユーロ円は132.95円まで上昇。ユーロポンドも0.8391ポンドまでユーロ買い・ポンド売りが進むなど対主要通貨でユーロは買い戻される展開となった。また序盤は軟調となったダウ平均が徐々に下げ幅を縮小させ米10年債利回りが上昇するなど、リスク回避の巻き戻しといった部分については、円安主導でのユーロ買い戻しに寄与したようだ。
ドル円・クロス円に関しては、ユーロ円と同様に円高の巻き戻しからしっかりとした推移となり、ドル円は97.50円を安値に98.24円まで反発したほか、クロス円では、ポンド円は157.40円まで下落後は158.97円まで買い進まれた。また資源国通貨は、豪ドル円は91.80円、NZドル円は81.76円まで大きく買い戻され本日高値を更新した。
ドルストレートでは、資源国通貨の買い戻しが目立つ。米10年債利回りの上昇のほか、複数の米経済指標が好結果となったものの影響は限定的で、豪ドル/ドルは0.9356ドル、NZドル/ドルは0.8334ドルまで上昇した。一方、ポンドドルに関しては対ユーロでの下落が重しとなったようで、1.61ドル後半を中心とした狭いレンジでの推移が続いたが、それでも1.6197ドルまで買われた。