LDNFIX ユーロ急騰、ECB総裁は新たな流動性供給示さず
2013年10月03日 00:42
ロンドンフィックスにかけて、ユーロは急騰。欧州中央銀行(ECB)理事会では政策金利は0.5%に据え置かれ、ドラギ総裁の会見内容では前月から大きな変更点はなく、市場が期待していたとみられる長期リファイナンスオペ(LTRO)の実施に関する文言がなかったことや、伊上院でレッタ政権が信任を獲得したとの報が重なったことが押し上げ要因となり、ユーロは対ドルを中心に急騰した。また、今週末の米9月雇用統計の発表については政府機関の閉鎖により発表自体が延期される可能性が高まっているが、本日発表された米9月ADP全国雇用者数が予想よりも弱い内容だったことからドル売りで反応したことも、結果として対ドルでのユーロの上昇を後押しした部分があったようだ。ドル円に関しては、対ユーロでのドル売りのほか、米株が大幅安で推移する一方で米債利回りが低下しリスク回避の円買いに傾斜しやすい環境が整うなかで下押す格好となった。
ユーロは急騰。米雇用指標の悪化にともなうドル売りならびにこれまでの見解を踏襲したのみのドラギECB総裁の記者会見を受けて、ユーロドルは1.3608ドルまで上昇し2月4日以来の高値を示現。そのほか、ユーロ円は131.39円を安値に本日高値となる132.50円水準まで持ち直す場面が見られ、ユーロポンドは0.8381ポンドまで本日高値を更新した。
そのほかのドルストレートは、ポンドドルは対ユーロでの下落が重しとなったものの、1.62ドル前半でしっかりとした推移となり、資源国通貨では、豪ドル/ドルは0.93ドル半ばでは上値の重さがみられ、NZドル/ドルは緩やかに買い戻されたものの本日高値となる0.8283ドルの更新には至らなかった。
クロス円では、ポンド円は158円ちょうど前後での狭いレンジで推移し、豪ドル円は91円前半、NZドル円は80円前半での小幅な値動きにとどまった