LDNFIX ドル買い戻し優勢、様子見ムードは強い
ロンドンフィックスにかけては、ややドル買いが優勢に。米長期金利がポジション調整に伴う債券売りから2.9%近くまで上昇幅を広げたことで、ドルを買い戻す流れが強まった。ただ、NYタイム午後にFOMCの結果が公表されることから全体的には各通貨の値動きは限定的だった。
ドルストレートは軟調。幅広い通貨でドルが買い戻されたほか、対ポンドでユーロ安が進んだ影響で、ユーロドルは1.3338ドルまで下落。ポンドドルも、1.5970ドル付近で伸び悩む展開。ロンドンタイムにハト派色が薄らいだ英MPC議事録を受けて買い進まれていたが、ドル買い戻しの動きから1.59ドル半ばへ小幅に押し戻された。その他の通貨でもドル買いが優勢となるなかで、NZドル/ドルは0.8206ドル、ドル/加ドルは1.0319加ドルまで他通貨安・ドル高が進んだ。
クロス円も上値が重くなった。他通貨がドルに対して弱含んだことが影響し、豪ドル円は92.42円、NZドル円は81.19円、加ドル円は95.87円までレンジ下限を広げたほか、ユーロ円は132円前後、ポンド円は158円前後で上値を抑えられた。この間、ドル円は99.00円付近での推移。ドル買い戻しの流れとクロス円の上値の重さに挟まれて、明確な方向性は定まらなかった。99.00円に設定されたオプション関連の取引で同水準から離れづらかったとの声も聞かれた。またこの日発表された米経済指標では、米8月住宅着工件数は89.1万件(予想91.7万件)、同建設許可件数は91.8万件(予想95.0万件)となった。ともに市場予想を下回る結果で、米住宅着工件数は3月以降、建設許可件数は4月以降、増加基調が頭打ちとなっている。