LDNFIX ドル買い優勢 米指標やECBの緩和バイアス反映

2013年09月06日 00:44

 NYタイム序盤は、米経済指標の強い部分やECBが利下げバイアスを維持したことからドル買いが優勢となった。米指標では、ADP雇用者数が市場予想をやや下回る増加にとどまった一方、新規失業保険申請件数やISM非製造業景況指数は強かった。
 ドル円はロンドンタイム序盤につけた100.13円を上回り、100.18円まで上昇した。一方で他通貨は対ドルで下落。ドラギECB総裁が「回復の芽生えはまだ青々しい」、「弱い経済情勢からすれば、利下げの協議が排除されないのは必然」と述べ、利下げスタンス継続の見解を示したことも重しとなり、ユーロドルは7月19日以来の安値1.3110ドルまで、ポンドドルも1.5573ドルまで売られた。また、ユーロ円は131.05円まで下落、ポンド円も156円前後で上値が重かった。円売り地合いを一定の支えとしながらも、ロンドンタイムのような上向きの方向感を維持できなかった。
 ドル高圧力は資源国通貨にも及び、豪ドル/ドルは0.9118ドル、ドル/加ドルは1.0517加ドルまでドル高推移に。豪ドル円は91円前半、加ドル円は95円前半で方向感の定まらない動きだった。一方でNZドルは0.7918ドル、NZドル円は79.17円まで強含む場面もあったが上昇の勢いは限定的だった。