LDNFIX ドル円・クロス円一段高、ダウ平均が続伸

2013年09月11日 00:14

 NY序盤も、日通しの円売り地合いを引き継ぎ、ドル円・クロス円ともに高値更新の動きとなった。アジア・欧州株に続き、ダウ平均も続伸スタートし上げ幅を100ドル以上に広げたことも好感され、リスク選好の円売りが継続した。最近の中国・欧州の好調な経済指標を背景に世界景気減速懸念が後退したことや、シリア情勢も一時に比べて緊迫感が和らいだことは、安全資産とされる円売りを後押した。安倍政権の経済政策パッケージ取りまとめの報道を受けて、海外勢も再びアベノミクスへの期待感を強めている。
 ドル円・クロス円は一段高。米長期債利回りの上昇にも後押しされ、ドル円は100.46円まで上値を伸ばし、7月25日の高値に並んだ。また、ポンド円は2009年8月以来の高値となる157.94円まで上げ幅を広げたほか、ユーロ円は133円台に乗せると5月22日以来の高値となる133.31円、スイスフラン(CHF)円は107.53円まで上値を伸ばした。また、豪ドル円は93.55円、NZドル円は81.12円まで上昇し、それぞれ6月11日、5月31日以来の高値を更新した。
 ドルストレートはやや方向感に欠ける小動きが続いているが、対ドルでもリスク選好のドル売りが散見。オセアニア通貨は、中国経済指標の好結果を追い風にNYタイムも堅調さを維持し、豪ドル/ドルは7月24日以来の高値となる0.9315ドル、NZドル/ドルは0.8076ドルまでレンジ上限を広げたほか、ポンドドルも1.5729ドルまで上値を伸ばした。一方でユーロドルはユーロクロスでのユーロ売りが重しとなり伸び悩むも、1.3260ドル付近でしっかり推移した。