LDNFIX ドルの上値重い 米財政問題が短期的なテーマに

2013年09月26日 00:24

 ロンドンフィックスにかけてはドルが上値の重い展開。来週に米雇用統計や欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、米量的緩和(QE)の縮小時期や、ECBによる新たな流動性供給をテーマにした相場展開はやや身を潜めている。こうしたなか、短期的に米国の財政問題がクローズアップされているようで、米予算協議に目立った進展がないなかでドルに売り圧力がかかっているもよう。ルー米財務長官は会見で「米債務、10月17日に借り入れ上限に達する見込み」、「上限到達時の手元資金は300億ドルと予想される」などと発言。米下院が27日に債務上限引き上げ法案の採決を実施する可能性があるとの報道も伝わったが、警戒感から米株価の上値が重く、米長期金利の持ち直しも短命に終わっている。この日発表された米8月耐久財受注や同新築住宅販売件数は総じて市場コンセンサスの範囲内の結果にとどまっており、それほど材料視されていない。
 欧州通貨はロンドン序盤からの底堅さを維持し、ユーロドルは下押しを1.35ドル前後までにとどめて高値圏で推移し、ポンドドルはユーロポンドでのユーロ安・ポンド高地合いを支えに1.6082ドルまで一段高。ユーロ円は133.47円、ポンド円は158.85円まで日通しの高値を塗り替えるなど堅調さが目立った。ドル円もクロス円の上昇をきっかけに98.82円まで高値を更新したが、ドルの弱さを背景に小幅な上げにとどまった。豪ドル/ドルは0.93ドル後半、NZドル/ドルは0.82ドル半ばまで水準を回復させ、ドル/加ドルは1.0286加ドルまで対ドルで上昇。豪ドル円は92円半ば、NZドル円は81円半ばまで下げ幅を縮小させた。