LDNFIX シリア警戒感強くドル軟調、株高でやや円売りも
2013年09月10日 00:35
NY序盤は、欧州タイムのドル売りの流れが継続。手がかりが少なく、シリア情勢や米量的緩和の縮小開始時期に関して不透明さが続くなか、ドル円以外の主要通貨は対ドルで一段高となった。プーチン大統領は、シリアが攻撃を受けた場合でも同国を支援する姿勢を強調するなど、シリア情勢をめぐっての緊張感は続いている。本日から米議会が再開されて、シリアへの軍事介入に関する決議案が本会議にかけられており、その動向に注目が集まっている。米長期債利回りの低下基調の継続もドルの上値を重くした。ユーロドルは8月29日以来の水準となる1.3264ドル、ポンドドルは6月17日以来の1.5733ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9312CHFまでドル安・他通貨高となった。オセアニア通貨も強含み、豪ドル/ドルは7月29日以来の高値0.9235ドル、NZドル/ドルは0.8032ドルまで上値を伸ばした。また、強い加7月建設許可件数の結果を受けたドル/加ドルは1.0363加ドルまでドル安・加ドル高が進んだ。
ドル円・クロス円は底堅い動き。ドル円はドル売りの流れを受けて本日安値付近で上値が重かったが、米株の上昇を受けて下げ止まり、99円半ばまで水準を戻した。クロス円は株高や主要通貨の対ドルでの上昇を受けてしっかり。ユーロ円は8月26日以来の132円台乗せとなり一時132.02円、ポンド円も156.61円まで上値を伸ばした。資源国通貨も、豪ドル円が91円後半、NZドル円が79円後半、加ドル円が96円近辺と、高値圏での推移となった。