LDNFIX シリア懸念よそにオセアニア通貨や欧州通貨が堅調
ロンドンフィックスに向け、オセアニア通貨や欧州通貨が底堅い動きとなった。豪ドル/ドルは0.9189ドル、豪ドル円は91.48円まで上値を伸ばしている。本日発表の市場予想を上回る豪GDPが、豪準備銀行(RBA)の利下げ観測後退を裏打ちする格好となり、豪ドル買い戻しの流れが続いた。豪ドル円でダブルボトムのチャートパターンが現れていることも、反発期待に一役買っている印象がある。
また、NZドル/ドルは0.7928ドル、NZドル円は78.93円まで上昇。特段の手がかりは見当たらなかったが、ここ最近NZドルの弱さが目立っていたことへの反動が出ているもよう。昨日伸び悩んだ米株式市場がまちまちで寄り付いた後、米上院議員からシリア軍事介入に反対する発言が聞かれるなかにおいても堅調さを取り戻してきたことが、リスクセンチメントの面でNZドルをサポートしているようだ。
ドル円は99円半ばで上下した。99.32円まで下押した後に切り返したが、ロンドンタイムにつけた本日高値99.81円からの反落幅を縮小する範囲の動き。昨日の99.17-86円レンジを越えない上下にすぎず、NY午後の米ベージュブック発表待ちの状態。同材料は、米量的緩和の縮小開始時期に影響を与えるとして注目されている。
加政策金利の据え置き発表を受けた加ドルは、対ドルで1.04加ドル後半、加ドル円は95円近辺で底堅かった。ただ、ドル/加ドルは1.0477加ドル、加ドル円は95.04円までわずかに本日の加ドル高水準を更新するにとどまっている。BOC(カナダ銀行)声明文では、最終段落の政策金利据え置きや正常化に関する文言も前回7月分から変更はなく、大きくレンジを抜けて加ドル買いが進むような手がかりはなかった。
欧州通貨はロンドンフィックスに向けたフローで上昇した。ユーロドルは1.3218ドルまで上昇し2日ぶりの1.32ドル台回復。本日NYカットの大きめなオプションが期限切れとなったことが上値を軽くしたようだ。ポンドドルも1.5648ドルまで本日高値を更新した。米株式の底堅さを受けたクロス円の動向も欧州通貨を支援した。ユーロ円はNY入りにかけてつけた安値130.79円から131.64円まで、ポンド円も155.79円まで上昇した。