LDN午前 ユーロ円、3カ月ぶり安値 株安と緩和期待で

2014年05月17日 01:21

ロンドン午前のユーロは上値の重い展開。目立った材料はみられなかったが、引き続きECBによる追加緩和への思惑がくすぶりやすい中で、ポジション調整に絡んだフローからユーロ安が進んだ。ユーロ円は約3カ月ぶりの安値水準となる138.77円まで下落。欧州株が軟調だったこともユーロ円の上値を重くした。ユーロドルも1.3685ドルまで下げ幅を拡大した。ロンドン早朝にはユーロを買い戻す流れが少し強まったことに反応して、ユーロ円は139.44円、ユーロドルは1.3728ドルまでレンジ上限を広げる場面もあった。
 クロス円もさえない展開。ユーロ円の下落や株安に伴うリスク回避の円買いが上値を重くした。スイスフラン円は113.69円、加ドル円は93.16円、NZドル円は87.50円までそれぞれ安値を塗り替えた。ドル円もクロス円に引っ張られて、101.36円まで下げ、101.21円付近で推移する200日線に迫った。
 そのほかでは、ポンドは対ユーロでは底堅さを維持したものの、対ドル・対円で軟調。14日のイングランド銀行(BOE)インフレ報告が一部で期待されたほどタカ派な内容ではなかったことによる調整売りが一巡し、買い戻しが先行した。ポンドルは1.6813ドル、ポンド円は170.77円まで上ぶれした。ただ、ユーロドルやユーロ円の下落に引っ張られて、ポンドドルは1.6790ドル付近、ポンド円は170.23円まで反落した。とはいえ、英欧の金融政策に対する温度差から対ユーロでポンド高が進んだことから、ポンドの下げ幅は限定的だった。
 
 
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