NY為替概況 FOMC通過後もドル高、ドル円118円

2015年01月30日 06:50

NY為替市場ではドル買いが優勢。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)はサプライズに欠けたものの、景気判断を上方修正するなど、今年の米利上げへの思惑を継続させる内容となった。緩和姿勢を強めている主要国と米国の金融政策スタンスの格差から、ドル高地合いは継続。この日発表された米新規失業保険申請件数は市場予想の30.0万件に対し26.5万件と、約15年ぶりの低水準となった一方で、米12月中古住宅販売保留件数指数は前月比プラス予想に反し-3.7%と、1年ぶりの大幅マイナスとなったが、経済指標の結果に反応は限定的。118円大台を挟んでもみ合ったドル円は、株高や主要通貨に対してドル高が強まったことを受けて118.50円まで高値を更新した。
 
ユーロドルはいって来い。1.1368ドルまで買い戻しを先行させたが、ドル全面高の流れを受けて1.12ドル後半に押し戻されるなど伸び悩んだ。ユーロ円は134.07円まで高値を更新し小じっかり。独1月消費者物価指数(CPI)速報値は、前年比で市場予想の-0.1%を下回る-0.3%で2009年9月以来のマイナスとなったが、反応は示さなかった。対ユーロでの売りにも圧迫され、ポンドドルは1.5019ドルまで弱含み、ポンド円は178.95円を頭に178円近辺まで水準を切り下げた。スイス国立銀行(SNB)による介入観測も重しとなり、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9252CHFまでドル高・CHF安が進み、CHF円は128円付近で上値の重い動きとなった。
 
資源国通貨は続落。原油安を背景にドル/加ドルは2009年4月以来の加ドル安水準となる1.2677加ドルまでドル高・加ドル売りが進み、豪ドル/ドルは0.7720ドル、NZドル/ドルは0.7234ドルまで一段安。対円でも、豪ドル円は91.39円、NZドル円は85.62円、加ドル円は93.33円まで弱含んだ。