NY為替概況 FOMC後はドル高、米長期金利上昇に反応

2014年09月18日 06:53

NYタイムは、各金融市場でFOMCの内容が様々な姿勢で受け止められたなか、為替は米長期金利が2.62%付近まで上昇したことを反映しドル買い優勢となった。FOMC声明に低金利維持について「相当な期間」との文言が残された安心感から米株価が上昇した一方、出口戦略へ向けたガイダンスが示されたことから米債は売られた。
 
ドル円は2008年9月以来の108円台回復を果たし、108.39円まで上値を伸ばした。米株価の底堅さも、リスク選好の円売りを意識させた。クロス円も円売り優勢で、ユーロ円は139.63円、ポンド円は176.45円、スイスフラン円は115.33円まで上昇した。資源国通貨は、オセアニア通貨は上値が幾分重かったものの、豪ドル円は一時97.56円、NZドル円は88.00円まで円安推移。加ドルは強い加製造業出荷額を受けで上昇した昨日来の地合いが尾を引き、98.56円まで水準を上げた。
 
ドル買い優勢で、対ドルでは各通貨とも弱い動き。ユーロドルは2013年7月以来の安値を1.2852ドルまで更新した。イエレンFRB議長が「欧州の低インフレは世界経済にとってのリスク」と述べたことが重しになった。ポンドドルはスコットランド独立を巡る不透明感で強弱を決めきれない面もあったが、ドル買いが強まると1.62ドル半ばへ水準を下げている。オセアニア通貨は、人民銀行が中国の銀行5行に流動性を供給したとのニュースを受けて昨日上昇したが、本日はドル高のあおりを大きく受けた。豪ドル/ドルは0.8951ドル、NZドル/ドルは0.8078ドルまで売られた。ドル/加ドルは1.0927加ドルまで加ドル高推移となったが、終盤にドル買いが強まると、1.1021加ドルまで加ドル安が進んだ。
 
 
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