NY為替概況 関連市場の動意を横目に小動き続く

2014年07月22日 06:20

週明けのNY市場は小動き。マレーシアの民間航空機墜落問題が根強く尾を引いたほか、イスラエル軍によるガザへの侵攻激化などで、関連市場では株安・米債高(利回り低下)が先行。リスク回避ムードに包まれるなかにあって、為替市場は目立った反応を示さなかった。午後になると株価や米長期金利に持ち直しの動きが見られたが、リスクオフ時と同様に感応度は低く主要通貨は小幅な値幅でまちまちな動意だった。ウクライナ情勢に関してはオバマ米大統領が会見を開き、「ウクライナ問題は依然として外交努力による解決が望ましい」と発言。露がウクライナ反政府組織に特別な影響力を有しているとし、プーチン露大統領が武装勢力に捜査協力を説得すべきとの見解を示した。また、ナジブ・マレーシア首相が、墜落した航空機のブラックボックスの引き渡しで、ウクライナ分離派指導者ボロダイ氏と合意したことが伝わっている。
 
ドル円は午後の米株価の反発や長期金利の低下幅縮小に支えられ、101.40円までわずかに上値を伸ばした。ユーロドルは1.35ドル前半で横ばいが続き、ポンドドルは1.7056ドルまで朝方に調整。豪ドル/ドルにも利益確定の売りが入って0.9371ドルまで下押した一方、ドル/加ドルは1.0726加ドルまで対ドルで強含むなどまちまち。NZドル/ドルは0.86ドル後半で戻りが鈍かった。
 
クロス円の方向感も限定的。ユーロ円は137円前後、ポンド円は173円付近でドル円の動意につれたほか、豪ドル円は一時94.94円まで下値を拡大。加ドル円は94.20円まで売られたあと、94.50円まで反発してレンジ上限を広げている。