NY為替概況 閑散相場、ドル円120円半ばで膠着

2014年12月25日 07:39

NY為替市場は膠着相場が続いた。本日はクリスマスイブで、市場参加者が極端に少なく閑散相場に。米新規失業保険申請件数は市場予想の29.0万件に対し28.0万件だった。4週連続の減少で、雇用改善の傾向や景気の底堅さを示す結果となったが、市場の反応は限定的。関連市場では、昨日の強い米GDPを背景とした地合いが継続。短縮取引のダウ平均は小幅続伸し1万8000ドル台を維持して推移したほか、米10年債利回りは一時2.30%手前まで上昇した。
 
ドル円は株高・債券安への反応は示さず120円半ばでもみ合い。安倍首相は、強い経済を取り戻さなければならないとし、最大の課題はアベノミクスの成功を確かにすることで今週中に経済対策をまとめる考えを示した。ユーロドルは1.2220ドルまで買い戻しが進んだが、上値の重い地合いは変わらず1.22ドル前後に押し戻されて膠着相場が続いた。また、ポンドドルは1.55ドル半ば、豪ドル/ドルは0.81ドル前半、NZドル/ドルは0.77ドル前半で小幅上下動。クロス円も動意薄。ユーロ円は146円後半、ポンド円は187円前半、豪ドル円は97円後半、NZドル円は93円前後でもみ合い。
 
加ドルはやや重い動き。原油在庫増を背景にNY原油先物が55ドル近辺まで軟化し、産油国通貨の加ドルを圧迫。ドル/加ドルは1.1641加ドルまで加ドル安が進み、加ドル円は103.44円まで弱含んだ。