NY為替概況 開店休業、主要市場の休場でNY勢は模様眺め

2014年05月06日 06:20

為替市場は小動き。ゴールデンウィーク期間中の東京市場がこどもの日で休場、英国がアーリー・メイ・バンクホリデーで休場と市場参加者が限定的だったため、週明けのNY勢の活性は低かった。
 発表された米4月ISM非製造業景況指数は市場予想を上回った。米長期債利回りは上昇し、下落して始まった米株価指数は下げ幅を削りプラス転換したが、為替市場の反応は軽微。先週末の強い米雇用統計でさえ早期利上げ観測を背景としたドル高の流れを作れなかっただけに、米経済指標の強弱に反応するロジックが見いだせなくなった。ドル相場は暗中模索といえる。
 ドル円は102円ちょうど付近でもみ合い。102円割れの水準は引き続き底堅く、ウクライナの暫定政権と親ロシア派の衝突が続いているなかでもリスク回避の円買いは続かなかった。米株式市場が底堅かったこともサポート要因。ユーロ円は141円半ば、ポンド円は172円前半、加ドル円は93円前半、豪ドル円は94円後半へと水準を切り上げた。円買い優勢の展開は後退している。
 ユーロドルは1.38ドル後半で小動き。ECB理事会を控えた模様眺めムードもあり、先週末のNYクローズ水準を維持している。ポンドドルは1.68ドル後半、ドル/加ドルは1.09加ドル半ば、豪ドル/ドルは0.92ドル後半で方向感が乏しかった。