NY為替概況 資源国通貨が底堅い 豪ドル円は96円台

2014年07月24日 06:21

NYタイムは関連市場から得られる手掛かりも少ないなか、主要通貨の値動きは極めて限定的だった。ただ、豪ドルが東京タイムに発表された豪4-6月期消費者物価指数で、基調インフレの伸びが前期から加速していたことを支えに底堅さを維持。引け後に金融政策イベントを控えたNZドルが、NZドル買い方向での調整を続けるなどオセアニア通貨がしっかり推移した。豪ドル/ドルは0.9462ドル、NZドル/ドルは0.8709ドルまで日通しの高値を更新。豪ドル円は96.04円までじり高となって3週間ぶりの96円台を示現し、NZドル円も88.38円まで上値を伸ばした。
 
ドル円は中盤以降の米長期金利の持ち直しや、オセアニアのクロス円の動向に支えられながら一時101.55円まで上振れた。ただ、ドルや円自体の動意は乏しく一時的な動き。ポンドはBOE議事録後の売り圧力こそ緩和したが戻りは鈍く、対ドルは1.70ドル半ば、対円は172円後半で上値重く推移。ユーロドルは1.34ドル半ば、ユーロ円は136円半ばでもみ合いが継続した。ユーロ圏7月消費者信頼感・速報値は4月以来の水準へ低下。ウクライナ東部ドネツク近辺で、ウクライナ軍の戦闘機2機が撃墜されたとの報道もあったが動意は限られた。
 
加ドルは加5月小売売上高の結果発表後、対ドルが1.0711加ドル、対円が94.68円まで加ドル買いを強めたが一時的。小売データは総合が市場予想を上回った反面、コアは弱めの数字に。買い一巡後は加ドル円が94.44円まで失速するなど伸び悩んだ。
 
 
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