NY為替概況 調整のドル売りもドル円は108円台で引け

2014年10月25日 09:14

NYタイムは、対ドルで各通貨のショートカバーが優勢だった。ドル円は、弱めな米新築住宅販売件数の発表後、米長期金利がいったん低下したことで107円後半へ下押し。しかし108円台に戻して週の取引を終えている。
 
ドル円は、幅広い通貨にわたり週末のショートカバーが進むなか、相対的なドルの弱さを反映し下押した。米9月新築住宅販売件数は、46.7万件となり市場予想の47.0万より弱かった。前月分が50.4万件から46.6万件に大きく下方修正され、米10年債利回りが2.3%台へ下押すと、ドル円は107.78円まで下振れた。しかし米10年債利回りは、ロンドンタイムにつけた2.228%を割り込んでいない。米株価が底堅く推移すると、2.277%まで上昇。ドル円も下げ渋り、ダウ平均が前日比100ドルを超える上昇となるなか、108円前半レンジへ持ち直した。
 
ユーロドルは、週を通して対ドルで低下した各通貨のショートカバーが進むなか1.2696ドルまで、ユーロ円も137.09円まで水準を上げた。26日に欧州の銀行ストレステストの結果公表を控えた不透明感も、ユーロのショートカバーを誘ったとされた。だが、懸念材料を抱えたユーロのショートカバーは、他通貨より長続きしなかった感もある。頭打ちのユーロドルは終盤に1.2670ドル付近、ユーロ円は円売りに支えられつつも136円後半へ下押して推移した。
 
他通貨のショートカバーは、ポンドドルで1.6099ドル、豪ドル/ドルで0.8824ドル、NZドル/ドルで一時0.7881ドルまで進んだ。ドル/スイスフラン(CHF)は一時0.9498CHFまでCHF買い、ドル/加ドルは1.1195加ドルまで加ドル高推移となった。ただ、産油国通貨の側面もある加ドルは、その後に原油相場の反落もあって、1.1243加ドルまで加ドル売りとなった。
 
対ドルでのショートカバーは、クロス円も押し上げた。ポンド円は174.04円、豪ドル円は95.29円、NZドル円は85.06円、CHF円は113.66円まで上昇。ただ、加ドル円の戻りは96円半ばで頭打ちだった。
 
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