NY為替概況 終わってみれば円安 ドル円117円後半

2015年01月17日 10:27

NYタイムでは序盤にドル買いが強まった。米12月消費者物価指数はエネルギー価格の下落で想定通り鈍化したが、コアベースではほぼ横ばいを維持。1月ミシガン大学消費者信頼感指数は2004年1月以来の高水準をつけ、米経済の先行きに対する楽観的な見方が広がった。米連休を前にした調整も入り、米長期金利が1.83%付近まで急騰。ドル円は116円半ばから117.78円まで一気に駆け上がった。米株価が6営業日ぶりに上昇し、原油も反発したため、最近の警戒感のなかで手控えられがちだった円売りも強まった。
 
ユーロドルはスイス国立銀行(SNB)の通貨防衛策が崩壊し、欧州中央銀行(ECB)理事会の追加緩和実施が見通せるなか、ストップロスの売りを巻き込みながら一時1.1460ドルまで急落した。ポンドドルは1.5075ドル、豪ドル/ドルは0.8168ドル、NZドル/ドルは0.7747ドルまで安値を塗り替えた。ただ、午後になると急激に進んだドル高やユーロ安には調整が入り、ユーロドルは1.15ドル後半まで水準を回復。他通貨も持ち直しに転じ、豪ドル/ドルは前日比でプラス圏まで買い戻された。
 
クロス円は堅調。円売りとその後の対ドルの持ち直しで上値を伸ばした。ポンド円は178.34円、豪ドル円は96.93円、NZドル円は91.74円、加ドル円は98.34円まで買われた。ユーロ円も136.19円まで反発して高値を塗り替えた。結局、NYタイムを通じてみれば円が軟調に推移する展開となった。