NY為替概況 米GDP修正でドルは小幅安、下値は限定的

2014年06月26日 06:40

NYタイムはドルが小幅安。さえない米経済指標を受けて、米国の異例に低い金利水準が継続するとの見方が広がった。1-3月期GDP確報値(結果 -2.9%、予想 -1.8%)は、2009年第1四半期以来の大幅な落ち込みとなったほか、同個人消費も+1.0%と市場予想+2.4%にとどかなかった。また、耐久財受注額も予想外に減少した。
 ただ、1-3月期GDPは修正幅こそ大きかったが、すでに過去のものとの見方が優勢だったほか、米6月マークイット総合PMIやサービス業PMIの強い内容を受けて、足もとの回復基調は崩れていないとの思いが広がったことで、ドルは下げ渋った。関連市場では、売りが先行した米株式市場がもち直したほか、2.53%割れまで低下した米10年債利回りも後半下げ幅を縮小した。
 ドル円は一時101.62円まで下げ幅を広げ、支持線と目されていた200日線を瞬間割り込んだあと、101.80円台まで下値を切り上げた。ユーロドルはドル円とは逆に、9日以来の高値となる1.3652ドルを示現後に、1.3630ドル付近へ押し戻された。
 また、資源国通貨が相対的に強含んだ。他の主要国と比較して金利面での優位性が意識されたほか、底堅い商品相場が下支えとなった。豪ドル/ドルは0.9408ドル、NZドル/ドルは0.8741ドル、ドル/加ドルは1.0717加ドルまでドル安推移。対円でも、豪ドル円は95.84円、NZドル円は89.02円、加ドル円は95.04円まで本日高値を塗り替えた。その他のクロス円では、ユーロ円が株高や資源国通貨の上昇に引っ張られて、138.90円までレンジ上限を拡大。スイスフラン円も114.19円まで上伸した。
 
 
FxPro 口座開設